■「まちみらい」の口癖

●一緒に走れるまち
まちみらいでご一緒させていただいている自治体は、まちみらいが「資本金100万円」しかない「得体の知れない」会社なのに「プロポーザルや一般競争入札には出ない」ことを承知しながら、何らかの形で随意契約の理由書を作成、庁内決裁していただいている。
ということで、契約時点で(少なくとも担当者と決裁ラインは)圧倒的に柔軟性・機動力を持ち、肝も据わっている。こちらとしてもこうした貴重な方々・まちを裏切ってはいけないので、本気で関わりいただく額の最低でも10倍、基本的には100倍の成果を出していくことが求められている。
契約後、業務がスタートすると施設所管課が抱える課題を短時間でプレゼンし、それをいろんな課の職員で徹底的にディスカッションしながら形になりそうなものから順に事業化していく「案件協議」、プロジェクトごとの専用フォーマットを用いて関係者が一つずつパーツを作り上げていく「地獄の缶詰作業」を基本として、自分たちらしいプロジェクトを構築していく。
これらのプロセスでこちらからよく口にするのが「1秒でも早く」である。

●研修の効果は3日
年間数十本の単発のセミナー、職員研修にも出講させていただいているが、終了後には「なんか気合い入りました」「自分たちでもやってみたいです」等の前向きな感想が寄せられることが多く、そのこと自体は素直に嬉しいが、(研修内でも時間があれば)話すのは「研修の効果は3日間しかない。3日以内に何ができるかが勝負」ということである。
3日以内に何をすれば良いのか?と問われることもあるが、何でもいい。後述するように有志によるプロジェクトチームの組成などに辿り着けばホンモノであるが、関連する本を読む、共感した職員で話をしてみる、現場をもう一回見にいく。。。何でもいい。心が動いた瞬間に動けない人が平時に動けるわけがない。

●1秒でも早く
心が動いた瞬間、何かを思いついた瞬間に頭ではなく手が動くのかどうかが勝負である。瞬間的な熱は時間と共に驚くようなスピードで冷めていくし、その場で思いついたこともあっという間に忘れてしまう。まずは丁寧に考えて。。。と思った瞬間にダメだったら、理解が得られなかったら、やるの大変そうだよな。。。とネガティブな発想が渦巻いてしまう。
だからこそ「1秒でも早く」である。

●一方でやらないまち
これまで実際に関わったまちでも、ほとんど成果を出せなかったまちがあることも純然たる事実である。やる気スイッチを見つけてあげられなかったり、結果に結びつけられる道筋を共有できなかったり、庁内・議会等の敵味方のパワーバランスや暗黙のしきたりを読みきれなかったりと、何らかの要素が不足したのはパートナーとしてこちらの力不足である。これらの局面のいずれにおいても「1秒でも早く」何かに舵を切ることができていたら、全然違う世界線があったはずである。
業務委託以外でもいろんな形で多くの自治体と接してきたが、「やらない」人たちには共通項がある。
行政の職員はどこにいっても本当に優秀でいろんなことをよく知っているし、圧倒的に高い事務処理能力を有している。しかし、そうした良さが悪い面に働いてしまうのか、いざ手を動くことを提案すると〇〇ガーと「やらない≠できない」理由が次々と口から出てくる。
プロなので結果が全てである。どれだけ物事を知っていても、弁が立っても3次元のリアルなまちに貢献しなければ税金泥棒でしかない。
グチグチしていないで「1秒でも早く」手を動かすこと、その大切さを事例を通じて考えてみたい。

===続きはリンク「まちみらい公式note」===
https://note.com/machimirai/n/n0b48ec7d652a

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