■首長ガチャ

・様々な首長
多くの自治体に関わっていると、改めて「まちのリーダー」としての首長の存在の大きさに気付かされる。
常総市・宮崎市などこれまでnote、拙著「PPP/PFIに取り組むときに最初に読む本」「実践!PPP/PFIを成功させる本」等でも記したような言動一致、強烈なモチベーションとスキル、補助機関としての職員を含む人々を惹きつける人間力を持ち合わせた「まちのリーダー」たる方も多い。
一方で若くして首長となり、当初は先進的な政策を打ち出し執行機関としての職員と一丸となり、議会や市民の理解を得ながら確実にまちを発展させて(全国的な評価を得てきた)きたものの、時間経過とともにマンネリ化・アイディアの枯渇・しがらみ等で硬直化してしまった首長。
その場だけの市民へのバラマキ、既得権益との「お約束」を無数に掲げて僅差で市民派の前市長に勝ったもの、政策実現に向けた具体的な方法論・ノウハウ・財源・覚悟等が全く伴わず何も実現できない首長。
前市長時代の先進的なプロジェクトに当時議員として異を唱えたものの、議会の総意として否決できなかったにも関わらず、(多選や年齢などの他の要因もあったが)次の市長選挙で勝利し、全面見直しを掲げたもののかなり事業が進捗していたため大混乱を招き、執行権を有する首長として巨額の訴訟合戦を含む特大のブーメランを浴びた首長。
前市長時代の中核にいたスタッフを全員「島流し」に近い形で異動させ、イエスマンの税金泥棒に近いスタッフを近くに置き、更に外部から得体の知れないブレーンを招聘したことで様々な政策の停滞を招き、職員のモチベーションをダダ下げしてしまった首長。

・「民意」による首長
ただ、これらの首長を選んでいるのはそのまちの市民であり、首長は「そのまちの民意」で選ばれているので、本人が悪いわけではないが、首長によってまちは大きく変わっていくことも事実である。
そして、民意の風向きはあっという間に変わるし、残念ながら最近は「直近の表面的な有権者が喜ぶこと」を掲げた候補者がポピュリズム選挙で当選することが多い。(もちろんそれも民意である)
そして、「民意」で選んだまちのリーダーとしての首長による政策で(二元代表制なので意思決定機関としての議会のマネジメントが働くことが前提だが、)変化していくまちの結果責任はそのまちの市民(≒有権者)が負うことになる。そういう意味では自業自得であるのだが。

===続きはリンク欄「まちみらい公式note」===
https://note.com/machimirai/n/n827d7d87defd

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